マンション給水ポンプ更新工事前の準備。

目次
最短の断水時間で正確な施工をする為に。
マンションの既設給水ポンプと新規の給水ポンプの配管取り出し位置が変わると配管工事が必要となります。
一般的には新しいポンプを設置した後に切断した配管から順番に寸法を取り出して配管を接続していきます(現場合わせ)
この工法では時間がかかり短い断水時間しか取れない現場では作業工程に無理が生じます。
無理な作業工程は施工ミスや事故の原因になり、仕上がりの品質低下にもなります。
オールクイックではこのような事がない様に断水時間を短縮する為の工法を日々研究しています。
ここでは断水時間を短くするための施工方法の一例を紹介いたします。
CADシステムで図面を作成
CADとはパソコンを使って製図を行うシステムです。
このシステムを使うと新規ポンプの設置位置から配管の寸法全てが1mm単位で正確にわかります。
現場検寸
図面を作成する前に現場の寸法をレーザーなどの機器を使用して細かく検寸します。ここでポイントになるのが実際工事を行う自社のスタッフが検寸してから製図します。製図を外部に委託しないことで現場に最適なプランで製図する事ができます。
【製図の流れ】
- 現場下見
- お客様とヒアリング
- 現場検寸
- 製図
配管加工(切断)
作成した図面を基に配管を寸法通りにチェーンバイスバンドソーで斜め切りにならないよう真っすぐに切断します。
【切断方法】
- 切断箇所にマーキング
- バンドソー調整
- 配管水平確認
- 切断作業
- 管端処理
使用工具:レッキス工業 XB125mini
配管加工(ねじ切り)
切断した配管をパイプマシーンを使ってねじ加工をします。パイプマシーンは切断する配管口径が大きくなると、パイプマシーンの回転数の変更や、2度切りが必要になります。
使用方法を間違えるとねじが正しく加工されず水漏れの原因にもなりますので注意が必要です。
【ねじ加工方法】
- ダイヘッドのサイズ確認
- パイプマシーン油切り替えレバー確認
- パイプマシーン回転数確認
- ねじ加工(2度切り)
- 仕上がり確認(ねじゲージ使用)
- 配管洗浄
使用機械:レッキス工業パイプマシーン N100A
配管加工(組立)
寸法通りにねじ加工した配管にシール材を巻いて水平、垂直に合わせて組立します。(100Aのヘッダー寸法は全て新設ポンプに合わせています)フランジの接続時はボルト穴の角度も計算して組み立てる必要があります。
過度な締め付けは、ねじやコア継手が破損することがあるため適切なトルクで慎重に行います。
【配管組立方法】
- ねじに破損がないか確認
- シール材巻き付け
- ねじ込み
- 管端保護
使用継ぎ手:Cコア継手 40A~125A
使用配管:VLP-VB 40A~100A
まとめ
上記の様に配管加工を作業前事前に行うことで、工事時間の大幅な短縮になり断水時間も短くなります。
オールクイックでは断水時間を最短にするために施工方法や最新技術を日々研究しています。施工時間の短縮だけではなく施工品質にもこだわりを持って業務に取り組んでます。
配管工事は『見た目』も綺麗にするのがプロの仕事です!!
オールクイックのこだわり
- 適切な使用材料の選定
- 妥協しない施工
- 仕事は作品
今回事前に準備した工事の事例は後日施工事例で公開します。